食に関する正しい知識や、健康的な食習慣を身につけるために欠かせないのが「食育」。子どもの将来に向けて、家庭でも学びの機会を与えてあげたいものですよね。
そんななかで、「子どもに楽しく学んでほしい」「日常のなかで食育ができるアイディアを知りたい」なんてお思いの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、家庭でできる食育アイディアを、対象年齢ごとに分けて6つご紹介したいと思います!
料理や買い物のお手伝いをしてもらうのもよいですが、一工夫して遊びも交えながら学ぶことで、より深く記憶に残り、自発的な食への興味関心につながっていきますよ。
また以下の記事では、食育についてより詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
目次
0~5才|皮から作った入浴剤でリラックス「みかん風呂」
食べた後のみかんの皮を干し、お風呂に入れて温まってみましょう!
みかんの皮の成分は保温効果に優れているので、お風呂に入れることで湯冷めしにくく、爽やかな香りにはリラックス効果や体臭予防が期待できます。
みかんの美味しい12月から3月にかけて試してみてくださいね。
- 食材を無駄なく使う意識
- 果物の効用
- 食材の季節感
用意する物
食べ終わったみかんの皮、新聞紙、お茶パックや台所ネット、輪ゴム
手順
- 食べ終わったみかんの皮を5個分ほど集めます。
- 皮をよく水洗いします。※皮だけだと洗いにくいので、食べる前に洗っておくとよいです
- 手でちぎって新聞紙に広げ、日に当てて干します。
- 水分が抜けてカラカラになったら、お茶パックや台所ネットに入れ、輪ゴムでしっかり口を止めます。
- お風呂の中に入れて、みかん風呂を楽しみましょう。
干すのが面倒な場合、電子レンジでも乾燥させることができます。キッチンペーパーの上にみかんの皮を敷き、両面を電子レンジで2分ずつ加熱。乾燥が足りないようなら、追加で10秒ずつ加熱してカラカラにしてください。
1~5才|野菜って切るとこんな形してるんだ「野菜スタンプ」
野菜の食べられない部分を利用し、スタンプを作って遊びましょう!
五感を存分に使いながら野菜と触れ合うことで、野菜の形に興味を持つきっかけになります。「どんな形?」「匂いはどう?」と、子どもの興味や関心を引き出す声掛けも忘れずに。
今回は画用紙にスタンプする方法をご紹介していますが、他にもメッセージカードやうちわなどにスタンプして作品作りをすることもできますよ。
- 食材を無駄なく使う意識
- 野菜の種類や形
- 創造力
用意する物
野菜(いくつかの種類があるとよい)、キッチンペーパー 、包丁 、まな板 、水彩絵の具、バットまたはトレー 、画用紙
手順
- 用意した野菜を、断面が平行になるように切ります。(包丁を使うので、お子さまの年齢によっては大人が事前に用意してあげてもよいです)
- キッチンペーパーの上に野菜の切り口を下にして置き、乾燥させます。
- バットまたはトレー にキッチンペーパーを数枚重ねて敷き、絵の具を流し入れます。
- 2で乾燥させた野菜を3に押し付けて絵の具を付けます。
- 自由に画用紙にスタンプして楽しみましょう。加えてカラーペンやクレヨンを用意すれば、さらに表現の幅が広がりますよ。
2~5才|お米を食べるのってけっこう大変!「ペットボトルで精米」
手作業で米を玄米から精米して、最後には美味しく食べてくださいね。
毎日のように食べているお米が元はどんな姿なのか、どうやって食べられる状態になるのか、実際に体験しながら知ることができます。削れた糠にも触ってもらい、食材や肥料として使えることを教えてあげましょう。
かなり時間がかかるので、何人かで交代しながら行うのがおすすめです。
- 食材の生産過程
- 食への感謝の気持ち
- 日本の食文化
用意する物
玄米、空の2Lペットボトル、養生テープ、麺棒などの棒
手順
- 空の2Lペットボトルを半分に切り、下半分を使います。切り口で怪我をしないよう、養生テープなどで補強しましょう。
- 玄米をペットボトルに3分の1程入れます。
- 麺棒などの棒をペットボトルの中に入れ、上下に動かしながら玄米を少しずつ突き、これを繰り返します。
- 米が白っぽくなり、殻が取れた状態になったらOK。炊飯器で炊いて食べてみましょう。
5~8才|布に模様をつけて世界で一つだけの作品に「たまねぎ染め」
たまねぎの皮を処分するのではなく、染料として使うことで、世界で一つだけの作品を作れちゃいます!
完成時にいろいろな模様が出るようにするには、布をつまんで輪ゴムで縛る作業がポイント。ねじったり、畳んだり、自由に何か所でもやらせてあげましょう。
出来上がった布は、バンダナや三角巾としてぜひ使ってくださいね。
- 食材を無駄なく使う意識
- 野菜が持つ色の美しさ
- 創造力
用意する物
布、玉ねぎの皮(バンダナくらいの大きさの布1枚に対し3個分程度)、茶こし(お茶パック)、水、鍋、輪ゴム、
手順
- 茶こしに玉ねぎの皮を入れます。
- 鍋いっぱいに水を入れ、皮と一緒に20〜30分煮ます。
- 皮を煮出している間に布の模様付けを行います。輪ゴムを使って、布をところどころつまんで縛りましょう。縛った部分のみ色がつかず丸型の模様が出来上がります。
- 鍋に布を入れ、さらに25分程度煮ます。(ミョウバンを入れると色落ちしにくくなります)
- 水洗いをして、輪ゴムを開き、干したら完成です。
1才~全年齢|おうちの食事で今日から実践「食材クイズ」
普段の食事のなかでできる「食材クイズ」は、今日から実践することができます!
家庭のごはんを題材にクイズを出すことで、食の知識が広がるとともに、食事の時間がより楽しくなりますよ。
クイズの正解・不正解は重要ではありません。もし分からなかったとしても大人が教えてあげればよいのです。家族で楽しみながら試してみてくださいね。
- 食への興味
- 食材の知識
- 知的好奇心や探求心
- 共食の楽しさ
用意する物
日常の料理
手順
1才ごろ
「にんじんどーこだ?」といったように、今日のごはんを使ってクイズを出し、料理に入っている食材を指差しで答えてもらいましょう。1才でも意外と食材を認識しているものですよ。
ただ食べさせるだけでなく、食材を紹介することも意識しながら、普段の食事を楽しんでくださいね。
2〜3才
少しクイズのレベルを上げます。「にんじんどーこだ?」から、「赤い食べ物どーこだ?」という問いかけにし、食材の名称だけでなく色や形にも注目させましょう。こうすることでより一層食卓への関心が高まります。
さらに難易度を上げられそうであれば、「今日のスープには何が入っているでしょうか?」と、食材の名称を言い当ててもらうのもよいです。
4才以降
4才を過ぎたら、調理過程や食材の知識に踏み込んだクイズにも挑戦できます。たとえば「今日のごはんのなかで、海で採れたものはどれでしょう?」などと、ジャンル分けをして聞いてみるのがおすすめです。「野菜はどれかな?」「お肉はどれかな?」と、いろいろ出題してみましょう。
料理に興味がある子なら、味付けに関するクイズを出してもいいですね。「これはなにで味付けしたでしょうか?」と聞いてみて、難しければ「醤油と味噌どっちだと思う?」とヒントを出してもOK。
1才~全年齢|魚の本来の姿にびっくり!「お魚まるごと体験」
- 魚への関心
- 食材の生産過程
- 水産業への理解
- 食への感謝の気持ち
最後に、弊社 マルチュウスマイルの「お魚まるごと体験」をご紹介します。
家にいながら魚の実物に触れることができるので、出かけずにインパクトのある食育を行いたい方におすすめです!
このサービスでは、魚を丸ごと一尾、送料無料でご自宅へお届けしています。魚を目の前にしながら、付属の映像でその魚の漁獲・流通過程・調理方法まで見ることができ、そして実際に食べるまでの体験をご提供します。
魚が漁獲されてから家庭で食べられるまでのストーリーを、自宅で実物に触れながら、美味しく楽しく学ぶことができますよ。
今回のお魚まるごと体験は「金目鯛」をお届け♪「知る・作る・食べる」を身をもって感じ、金目鯛をさらに美味しくするプラスアルファの要素となり、食への感謝の気持ちが育まれることでしょう。
自宅で金目鯛の知識を深めながら、丸ごと贅沢に味わってみませんか?
お魚まるごと体験を見てみるまとめ
家庭でできる食育アイディアを、対象年齢ごとに分けて6つご紹介しました。ちょっと工夫して取り組むことで、子どもに楽しんでもらいながら食への興味関心を育むことができますよ。
今回の内容を振り返ってみましょう。
- 0~5才|皮から作った入浴剤でリラックス♪「みかん風呂」
- 1~5才|野菜って切るとこんな形してるんだ「野菜スタンプ」
- 2~5才|お米を食べるのってけっこう大変!「ペットボトルで精米」
- 5~8才|布に模様をつけて世界で一つだけの作品に「たまねぎ染め」
- 1才~全年齢|おうちの食事で今日から実践「食材クイズ」
- 1才~全年齢|魚の本来の姿にびっくり!「お魚まるごと体験」
家庭でできそうなものからぜひ実践してみてくださいね!
マルチュウスマイルは、創業150年以上の歴史を持つ水産物商「丸忠商店」の公式オンラインショップ。
創業当時から、料亭や旅館、ホテルなどのプロの料理人に厳選した水産物をお届けしてきましたが、「お客様に美味しい食材をお届けしたい!」という強い想いから、通販サイトを始めました。
オンラインショップでは、プロが愛用する食材を家庭でも楽しむことができるよう種類豊富に商品をご用意しています。ぜひお立ち寄りください。
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