「美味しい高級魚」として全国的に知られている金目鯛。
味にはクセがなく、うっすらとのった脂が上品な甘さを感じさせてくれます。
そんな金目鯛が手に入って自宅で食べることになったら、失敗せずに美味しく食べたいものですよね。
そこで今回は、水産物商「マルチュウスマイル」が、家庭で金目鯛を美味しく焼くための手順とコツをお伝えします!
焼き方問わず共通して大切なポイントと、「グリル編」「フライパン編」「オーブン編」に分けた内容をそれぞれお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。
また以下の記事では、金目鯛の下処理について詳しく解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
目次
金目鯛を美味しく焼く3つのコツ
まずは金目鯛を美味しく焼くコツとして、どの焼き方にも共通して言える内容を3つご紹介します。とても大切なので、しっかりおさえておきましょう。
1、下ごしらえをきちんとする
金目鯛の下ごしらえを丁寧にすることで臭みがとれ、旨味が増して格段に美味しくなります。
2、常温にもどしておく
金目鯛を冷蔵庫から出したばかりでそのまま焼くと、中まで火が通らず生焼けの原因に。焼く30分ほど前に冷蔵庫から出して、下ごしらえをしたらそのまま室温に置いておくのがよいでしょう。
ただし夏場などは鮮度が落ちないよう注意が必要です。
3、焼く10分〜15分前に塩を振る
塩を振り寝かせることで金目鯛にしっかりと下味がつくだけでなく、臭みが和らいだり、身が引き締まって崩れにくくなったりする効果があります。
この際、表面に染み出た水分をそのままにすると臭みの原因になってしまうので、キッチンペーパー等でよく拭き取ってから焼くようにしましょう。
グリル編:金目鯛を美味しく焼く手順とコツ
ここからは、焼き方ごとの手順とコツをお伝えしていきます。
グリルを使って魚を焼いたときの失敗例といえば…生焼けだった、仕上がりがパサパサ、皮が網にこびりついてしまったなどなど。そんな失敗をなくせるコツがいくつかあるので、基本手順とともにお伝えします。
これが基本!|グリルで金目鯛を焼くときの手順
グリルを使って金目鯛を焼く際の基本手順は以下の通りです。
※金目鯛1尾(処理後の重量700g前後)を丸ごと焼くことを想定しています。
- 金目鯛の下処理をする
- 酒、塩を振っておく
- グリルで15分~20分程中火で焼く
表面にうっすらと焦げ目がついたら食べごろですよ。
もう失敗しない|グリルで金目鯛を焼くときのコツ
グリルの網に油または酢を塗る
あらかじめグリルの網や金目鯛の表面に「油または酢」を塗っておくことで、皮が網にくっつきにくくなります。
お酢でもいいの?と思った方がいるかもしれません。動物性タンパク質は、お酢と反応すると固くなります。網の金属と反応する前にお酢の作用で変化することで、魚の皮が網にくっつかなくなるのです。
焼く前にグリルを予熱する
金目鯛を焼き始める前に、あらかじめグリル内を強火で5分ほど予熱しておきましょう。こうすることで皮がパリッと仕上がります。また魚の外側を素早く焼き固め、旨味を閉じ込めてくれる効果もあります。
金目鯛に日本酒を霧吹きでスプレーする
ひと手間が苦でなければ、焼く前の金目鯛に日本酒を霧吹きでスプレーしてみてください。生臭さを取り除き、さらに身を柔らかく仕上げる効果もあります。
火加減は「中火」
グリルは魚と火の距離が近いので、強火だと焦げやすく、弱火でだらだら焼くと水分や旨味が抜けてしまいます。魚の種類にもよりますが、金目鯛は中火でなるべく短時間で焼きましょう。
フライパン編:金目鯛を美味しく焼く手順とコツ
続いては、フライパンを使って金目鯛を焼くときの手順とコツです。
フライパンもグリルと同様で、皮がこびりついてしまうと何かと大変ですよね。後片付けに苦労したり、家の中が魚臭くなってしまったりなど…。そんな失敗をなくしつつ、さらに美味しく仕上げる方法をお伝えします。
また以下の記事では、魚全般のフライパンを使った焼き方を解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
これが基本!|フライパンで金目鯛を焼くときの手順
フライパンを使って金目鯛を焼く際の基本手順は次の通りです。
※金目鯛1尾(処理後の重量700g前後)を丸ごと焼くことを想定しています。
- 金目鯛の下処理をする
- 酒、塩を振っておく
- 器に盛るとき下になるほうを上にしてフライパン入れ、蓋をする
- 6〜7分蒸し焼きにする
- 焼き色がついたらひっくり返して、今度は蓋をしないで6〜7分焼き色がつくまで焼く
ふっくら美味しく|フライパンで金目鯛を焼くときのコツ
クッキングシートやアルミホイルを敷く
クッキングシートやアルミホイルを敷くことで、皮がくっつかず身崩れを防げるうえに、フライパンが汚れず後片付けがラクになります。また油を使わないのでカロリーカットも期待できますよ。
ただし通常のアルミホイルだと皮がくっつきやすいので、「フライパン用ホイル」を使用するようにしましょう。もし通常のアルミホイルを使う場合は、くしゃくしゃとシワをつけて、油を薄くひくとよいです。
フライパンをよく温める
金目鯛を焼き始める前にフライパンをよく温めておくことで、皮がくっつきにくくなり焼き上がりが一段ときれいになります。
この際、クッキングシートもしくはアルミホイルも敷いた状態で一緒に温めるのがポイントです。
火加減は「中火~強火」
火力は中火〜強火にして、脂や旨味が逃げ出さないよう焼き上げましょう。
ひっくり返すのは1回
表面に適度な焼き色がついたらひっくり返しましょう。次に裏からじっくり火を通すと、表面を焦がさず、焼き目がきれいに仕上がります。ひっくり返す回数はこの1回だけにすることで身崩れを防ぎます。
水分をしっかり飛ばす
ひっくり返した後に蓋をしないのは、水気をしっかり飛ばすためです。こうすることで、外はパリッと、中はふっくらとした焼き上がりにすることができます。
オーブン編:金目鯛を美味しく焼く手順とコツ
最後に、オーブンで金目鯛を焼くときの手順とコツです。
魚を焼くときにあまりオーブンを使わないという方もいるかもしれませんが、実はとても簡単でおすすめなんですよ。具材と一緒に焼いたらそのままおもてなし料理として提供することもできます。
これが基本!|オーブンで金目鯛を焼くときの手順
オーブンを使って金目鯛を焼く際の基本手順は以下の通りです。
※金目鯛1尾(処理後の重量700g前後)を丸ごと焼くことを想定しています。
- 金目鯛の下処理をする
- 塩を振っておく
- クッキングシートを敷いた天板に金目鯛をのせる
- 230℃に予熱したオーブンで15〜20分程焼き色がつくまで焼く
豪華に仕上がる|オーブンで金目鯛を焼くときのコツ
お好みの具材と一緒に焼く
金目鯛をオーブンで焼くときは、具材も一緒に調理すると豪華な一品に仕上げることができます。具材と一緒に焼くレシピの一例をご紹介したいと思います。
材料:金目鯛(処理済1尾)、にんにく(1かけ)、ローズマリー(1本)、玉ねぎ(1個)、マッシュルーム(6個)、ミニトマト(10個)、白ワイン(50㏄)、オリーブオイル(大さじ1)、塩こしょう
- 金目鯛の腹の中に、半分に切り潰したにんにく、半分に切ったローズマリーを入れる
- クッキングシートを敷いた天板に、薄切りにした玉ねぎを敷き、その上に金目鯛をのせ、まわりにマッシュルームとミニトマトをのせる
- 白ワイン、オリーブオイルをまわしかけ、塩こしょうを振る
- 230℃に予熱したオーブンで15〜20分程焼き色がつくまで焼く
途中で焼き加減を確認
オーブンはどうしても様子が見づらいので、焦がさないよう途中で焼き加減を確認しましょう。表面にきれいに焼き色がつけばOKです。
まとめ
金目鯛を美味しく焼くための手順とコツを、「グリル編」「フライパン編」「オーブン編」に分けてそれぞれお伝えしました。
今回の内容でとくに大切な、どの焼き方にも共通する3つのコツをおさらいしておきましょう。
- 下ごしらえをきちんとする
- 常温にもどしておく
- 焼く10分〜15分前に塩を振る
お伝えした内容を参考に、ぜひ金目鯛をご家庭で存分に堪能してくださいね。
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