生活習慣病、よく耳にしますね。
時代の流れで、日本も欧米型の食事になり、ストレス社会、車や交通機関が便利になり、運動不足、こんな毎日で、生活習慣病は増えてきているでしょう。
生活習慣病は、自分の生活習慣を見直して、意識することで、リスクを減らせる、改善できる病気です。
生活習慣病の予防は、自分の体を大切に思うことです。
何を選び口に入れるのかを常に考え、食生活を変えていきましょう。
食生活が変われば、自然と規則正しい生活へ変わっていきます。
目次
生活習慣病とは
「生活習慣病」は読んで字のごとく、生活習慣が原因で引き起こされる症状や疾患です。
糖尿病、肥満、高脂血症、高血圧、がん、脳卒中などは、生活習慣病と言われます。
遺伝子的要素は、ごくわずかで、食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒やストレスなど、その人の生活習慣の積み重ねによって、起きることが解明されています。
生活習慣病は、自覚症状がほとんどない状態で進行し、気づいた時には大変なことになっている場合が多いのも特徴的です。
「若いから大丈夫」ではありません!
症状が進み、重篤な疾患として、現れて来るのは、40代以降の人が多いですが、近年では、食生活のスタイルが欧米型に変化していることや、生活習慣の乱れによって、20代や30代の人でも、いつの間にか症状が進行していたケースも増えています。
小学生であっても、食事の時間が不規則、早食い、外で遊ばず1日中ゲームをしている、などの生活習慣で、血液検査で異常値が出たケースもあります。
将来病気になるリスクを、小学生から抱えているということです。
生活習慣病の予備軍チェックしてみよう
自身の生活習慣が、体に影響を及ぼしているなんて、気にしたことはないでしょう。
でも、日々の悪い習慣が積み重なると、生活習慣病のリスクが高まります。
あなたは大丈夫でしょうか? 現在の生活を見直してみましょう。
簡単チェックを表で行おう!
■ 生活
□ 40歳以上である
□ 20歳時より、体重が10kg以上増えている
□ お腹まわりがぽっこり出ている
□ 大食漢である
□ タバコを吸う
□ お酒をよく飲む
□ カラダを動かすのが嫌い
□ 夜更かしが多く、睡眠不足である
□ 多忙で休養が取れない
□ ストレスがたまっている
■ 食事
□ ご飯やパンなど(炭水化物)の摂取量が多い
□ 脂っこいものが好き
□ ほぼ毎日間食をしている
□ 深夜の時間帯によく飲食をする
□ 朝食は食べたり、食べなかったり
□ 早食い、ドカ食い、ながら食いが多い
□ 濃い味付けが好みである
□ 外食やファストフード、レトルト食品をよく利用する
□ 甘い清涼飲料水をよく飲む
□ 野菜や海草類の摂取量が少ない
■ 運動
□ 運動不足だと実感している
□ 1日の歩数は7,000歩未満が多い
□ 移動には車をよく使う
□ つい階段での移動を避けてしまう
出典:日本生活習慣病予防協会
どうでしたか?当てはまる項目は、どのくらいありましたか?
チェックがついた項目が多かった方は、生活を見直してみてくださいね。
生活習慣病にならないために
生活習慣病は、日々の生活習慣を見直すことで、リスクを抑えることができ、改善できます。
これから紹介するのは、今すぐ!今日から!始められる予防策&改善策です。
今すぐできる!今日からできる!予防&改善策 その1:食生活を見直そう
- 脂っこい料理が好きな人→和食中心の食事を心がけましょう!
- 濃い味付けが好きな人→薄味にしましょう!
- あまり野菜を食べない人→野菜を食べることに、意識をむけましょう!
- 朝食を食べない人→1日3食を、心がけましょう!
- 早食いな人→よく噛んで食べることを、意識しましょう!
- お酒をたくさん飲む人→適量を心がけて、休肝日を作りましょう!
今すぐできる!今日からできる!予防&改善策 その2:運動しよう
仕事柄、座っていることが多い…休日は家にいることが多いし…急に運動なんて…と思っているあなた。
ちょっと長い距離を歩いてみることから、はじめましょう!
ひと駅前で降りて歩いてみる、ちょっと遠回りをしてみる、まずはこれで十分です。
毎日少しずつでいいので、歩くことを意識して、毎日続けてみましょう。
歩くことに慣れると、自然ともっと体を動かしたくなります。
今すぐできる!今日からできる!予防&改善策 その3:タバコはやめよう
タバコを吸っている人、やめる努力をしましょう!
タバコが体に与える悪影響は大きく、心筋梗塞や脳梗塞の原因となります。
禁煙なんて無理と思っている人は、ぜひ禁煙外来を利用して、1日も早くやめましょう。
今すぐできる!今日からできる!予防&改善策 その4:規則正しい生活を心がける
ついつい夜更かし…ついつい間食をしてしまう人、ついついは、意識してやめましょう!
「ついつい〜」は、生活の乱れの始まりです。「ついつい〜」は、いりません。
生活習慣を変えることは、大変なことですが、意識して、少しずつ改善していきましょう。
食のスタイルを変えよう「肉より魚」&「和食」
現代の日本の食は「魚離れ」も進み、欧米型の「肉中心」へ変わりつつあります。しかし、そのことが、生活習慣病のリスクを高めているとも、言われています。
そこで、見直してもらいたいのが「肉より魚」&「和食」です。
魚を中心とした和食は、健康食です。
魚をよく食べる食生活が、糖尿病の危険性を低下させるとの、研究が発表されています。
魚に多く含まれる、不飽和脂肪酸、なかでも、多価不飽和脂肪酸は、中性脂肪を下げ、血栓を防ぎ、脂質異常症や高血圧、動脈硬化、心疾患など、生活習慣病の予防、改善に役立つことが、わかっています。(注1)
(注1)肉に多く含まれるのは飽和脂肪酸で、摂り過ぎると、中性脂肪やコレステロールが増え、動脈硬化などのリスクが高まる、と言われています。
魚には、脳の機能を活性化する働きがあるDHA、さらには、消化しやすい良質なタンパク質が、ビタミンD(注2)やミネラルも、多く含まれています。
(注2)ビタミンDは、肉には、ほとんど含まれていないビタミン。カルシウムの吸収率を上げ、免疫力を高める働きがある。
魚を食べることで、私たちの体には、こんな影響があります。
- 丈夫な体になる
- 血液がサラサラになる
- 生活習慣病の予防になる
- 脳の機能が活性化される
日本が世界でトップの長寿国である秘訣のひとつに、魚を中心とした健康的な食「和食」があると考えられています。
私たちの体に負担をかけない和食には、こんな魅力があります。
- 一汁三菜で栄養バランスが良い
- 洋食に比べて、低脂肪、低カロリー
- 素材の良さを生かした薄味の味付け
- 発酵食品が豊富
和食を好んで食べることで、健康的な体が作られます。
魚中心の和食へ、シフトしていくことは、生活習慣病の予防、改善の面から考えてもプラスです。
体も心も健康に
生活習慣病は、自分の生活習慣を変えることで、リスクを減らすことができる、改善できる病気です。
忘れてはいけないことは、自分の体は、自分が選んで食べたもので、できているということ。何を選び、何を口に入れるのか、しっかりと考えなければいけません。
○コンビニで買ったお弁当ばかり、外食ばかりで、いいですか?
○味付けの濃い、肉料理ばかりで、いいですか?
○甘い清涼飲料水ばかりで、いいですか?
一度、食生活を見直してみましょう。食べることは、生きることです。
食生活を見直して、改善していけば、生活習慣そのものも、必ず変わります。
体に良いものを選んで食べ、体も心も健康になれば、自然と規則正しい生活になり、生活習慣病も、怖くなくなります。
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