天然鮎は日本では市場価値が高く、なかなか手に入らない高級魚として有名です。しかし、高い技術を持った養殖が盛んな反面、天然ならではの深い味わいを求める人も少なくはないのではないでしょうか?
天然鮎も養殖鮎とはまた違った魅力がたくさんあります。今回は、創業150年の歴史を誇る海産物の卸売業の丸忠商店が、天然鮎について、美味しい食べ方や養殖鮎との違いなどをご紹介します。
天然鮎の魅力を知って、ぜひ食卓でもその味をご堪能ください。
天然鮎とは
天然鮎は、細い体と30cm程の体長が特徴。
「年魚」と呼ばれており、寿命は一年と短いですが、最初の半年を海で過ごし、残りの半年を川で過ごすため海から遡上します。
海と川を行き来する天然鮎にはこれらが適切に自然体で繋がっていることが必要です。
天然鮎の食性は藻類食であり、太陽を浴びた川底の石の表面に付着した藻類を求めます。
時には良質な餌を得るために餌場争いも余儀なくされますが、これは天然鮎特有の「縄張り意識」の野生行動でもあります。
野生行動をする天然鮎は見た目も特徴があり、胸鰭(むなびれ)付近にある黄斑の鮮明度や、背鰭後端の伸び具合などで見分けることができます。さらにはフンや鰭からも天然鮎ならではの野生味と生き様を目にすることができるのです。
天然鮎と養殖鮎の違い
市場価格
天然鮎と養殖鮎では、市場価格に大きな差があります。
天然鮎はその名の通り天然で育ってきた魚なので一般のスーパーでは出回っていることがほとんどないため手に入りにくく高価。
それに対して養殖鮎は、安定的な供給が可能なため、基本的に常に市場に出回り手の届きやすい価格で購入することができます。
香り
独特な香りは清らかな海や川で育った天然鮎ならではの特徴です。その香りは高級魚としての味わいを感じられるものといわれています。
一般的に天然鮎に比べると香りが少ないのが養殖鮎。しかし、最近では養殖の技術が著しく、天然に近い状態で養殖している業者もいるので、天然鮎に近い香りを引き出せるようになってきているようです。
生食としての利用
先述してきたように、天然鮎は香り高く、高級魚として位置していますが、天然ならではの寄生虫の心配があるので生食としては食べにくいです。
養殖鮎の場合、水や餌などが人間の手によってコントロールされており、環境衛生にも気を遣うことができるため安心してお刺身などの生食で食べることが可能です。
天然鮎が漁獲できる産地
国内の天然鮎の産地はトップが茨城県で国内生産の2割を占めています。
続いて神奈川県と岐阜県が続き、岐阜県においては日本三大清流の一つ、「長良川」がある地域としても有名です。
- 1位:茨城県
- 2位:神奈川県
- 3位:岐阜県
養殖鮎は愛知県や和歌山県の生産が高いですが、天然鮎と養殖鮎で生産地が変わってくることがわかりますね。
天然鮎の食べ方
鮎と言えば「鮎の塩焼き」をまず思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか?天然鮎なら特有の香りと塩味でシンプルでありながら新鮮な天然鮎の味を堪能できます。
天然鮎の美味しい塩焼きの方法はこちらを参考にしてみてください。
この他にも、炊き込みご飯や雑炊などお米と組み合わせることで米の旨味と天然鮎の香りがお互いを引き立ててくれるでしょう。
加工されていない天然鮎を使用する場合は表面のぬめりを取り除く必要がありますので、軽く水洗いして食べやすい状態にしておいてください。
家族で食卓を囲むならシンプルな味の塩焼きはいかがでしょう?おじいちゃん、おばあちゃんなど年配の方も馴染みのあるお料理ですので、家族みんなで楽しめます。
ちょっとしたパーティーで魚料理を用意したい時も大活躍!天然鮎のマリネでサッパリしつつ、洋風のオシャレディナーが完成します。
高級魚である天然鮎は贈答品にも喜ばれます。
ただし、先程も述べたように鮎は下処理が必要。贈り物なら簡単に食べれる下処理済みのものだと一層喜ばれますよ。
まとめ
今回は天然鮎についてご紹介してきました!
天然鮎ならではの香りや脂のノリはシンプルな食事でも十分美味しくなります。日本の高級魚で日本食の美味しさに改めて触れられる機会になるかもしれません♪
マルチュウスマイルでは岐阜県産天然鮎を通販でご用意しております!ぬめりとりなど面倒な下処理が既に施されており、解凍したらすぐに調理できるのは非常に魅力的です。
150年の歴史を誇る海産物の卸売業の丸忠商店の目利きが選んでいる鮮魚ですので、安心してお召し上がりいただけます。
※商品によっては販売停止している場合もあります。